
(画像・新潮文庫、表紙の帯より)
すずりんは、時代劇が好きです。
『ちょんまげ天国』というCDを、友達からプレゼントされたくらいです。
新聞に載っていた『ちょんまげ八百八町』という本の紹介記事を、
友達が切り抜いてプレゼントしてくれたくらいです。
1月2日、東京12チャンネル恒例の、『お正月12時間時代劇』を
独身時代に制覇したことがあるほどです。
最近の映画では、【ラストサムライ】はもちろん、【座頭市(北野作品)】、
【蝉しぐれ】、【SAYURI】など、劇場で観て泣きました。
忠臣蔵(赤穂浪士)は絶対に泣きます。
大奥、怪談百物語、必殺、子連れ狼、3匹が斬る、鬼平犯科帳、
御家人斬九郎、八丁堀の7人、大好きです。
子どもの頃みていたものは、忍者部隊月光、仮面の忍者赤影です。
花のピュンピュン丸、サスケ、どろろ、などなど・・・。
だから、今でも犬夜叉とか、るろうに剣心とか好きなわけです・・・。
時代劇大好きなのに、なかなかブログで書く機会がなくて今まできてしまいました。
カテゴリー『時代劇』 第1弾は、
NHK放送の【柳橋慕情】にしました。
山本周五郎さん原作です。
今ね、関東では午後3時からNHK第一で再放送してるんです。
5〜6年前の放送時、毎週みては泣いてました。
いつ再放送するんだろう?と、ずっとずっと待っていました。
主演は若村麻由美さん。
フジテレビの時代劇、【御家人斬九郎】では
もとお武家さんの娘でキップのいい芸者さんの役でした。
艶っぽくて威勢が良くて、舞が上手でお酒の飲みっぷりがよくて
渡辺謙が演じる斬九郎がメロメロに惚れちゃう役でした。
柳橋慕情では、下町で研ぎ屋の爺さんに育てられた孫娘『おせん』の役。
大工の幸太(幸さん)と庄吉(庄さん)とは幼馴染。
両方に思われるおせん。
おせんを思う気持ちも、大工としての腕も、ライバル同士の二人。
庄吉(田中実)は、幸太(吉田栄作)に勝つために、上方で稼いで棟梁株を買い、
おせんを嫁に迎えようと考えて一人旅立つ・・・。
その前におせんに一言残してしまった。
「3年後か5年後、きっと迎えにくるから誰のものにもならずに待っていてくれるか?」と・・・。
おじいちゃんのもとで育てられ、まだ何もわからないおせんは
初めて男から告白されて、それが恋なのか何なのかもわからないまま
「待ってるわ」と答えてしまう。
「お前の気持ちを聞いたから言うが、幸太もお前を欲しがっている。
俺がいなくなれば幸太が言い寄るだろうが、心配しちゃいない。
おせんちゃんは、どんなことがあっても、
必ず俺を待っていてくれる。そう信じていいな?」
柳橋のたもとで 庄太と約束をかわして別れた・・・。
罪です! これは罪です! これが悲劇を生んでしまった!
幼馴染の男二人を、そんなふうに見たことなどなかったおせんなのに、
庄吉だけをいきなりいいなづけとして見るようになってしまうなんて
想像もつかない事態なわけだ。
自分の意思で、片方に決めたわけではない・・・。
そんな約束を交わしたとは知らない幸太は、無償の愛でおせんに尽くす。
ただただ、おせんとおじいちゃんが心配で・・・。
どんなに尽くしても、どんなに愛しても、振り向いてくれないおせんを
それでも誠心誠意 愛しぬく・・・。
嫌われているのだと思いながら・・・。
おせんは、幸太の気持ちはわかってはいるが、ありがたいとも思うが
庄吉との約束に義理立てをして、幸太を受け入れようとはしない。
決して幸太を嫌っているわけではないのに・・・。
♪アナタのために〜 守り通した 女の操〜♪
(実写版まるちゃんを 思い出しちゃう・・・)
”遠くの親戚より、近くの他人”って言うじゃない!
遠くの許婚者より、近くの頼れる男でしょーよ! 一般的にはダメ?
あっそう・・・。
噂が立ってはイヤだからと突き放されて、おせんを思って身を引くが
江戸の大火には居ても立ってもいられずに
おじいちゃんを背負い、おせんの手を引き、二人を助ける幸太。
猛火の中を助けに飛び込んできた幸太をみたとたん、
本当は涙がでるほどに嬉しかったおせん。
本当は「幸さん!」って、声を出して叫びたかったおせん。
そんな状況でも、柳橋のたもとで交わした庄さんとの約束に
義理立てをするおせん。
昔の人は 本当に律儀だったのねえ・・・。ううう(T_T)
今日の放送は、前半最大のヤマ場です!
燃え盛る炎がどんどん迫ってくる。
やっと連れ出したおじいちゃんも力尽きてしまう。
おじいちゃんがどんなにおせんを可愛がっていたか、
男同志の仲で話を聞いていた幸太は、
おじいちゃんの想いも、自分の想いも重ね合わせて、
「なんとしてもお前だけは助ける」と、まさに命掛けの告白をする。
どんなに好いていたか。
好いてくれなくても、想わずにはいられなかった。
逢いにゆかずにはいられなかった。
来てくれるなと言われたときには、息もできないほどに苦しかった。
ほんとうに苦しかった。
だが、どんなことにもキリというものはある。
今まで苦しませてすまなかった。
これまでのことは忘れてくれ。
これまでの侘びに、お前だけは助けてみせる。
あきらめちゃいけない・・・。
陸地にはもう逃げ場がないと、川の中に石材をいくつも投げ入れ
おせんの立つ場所だけをつくると、幸太は力尽きて
川の流れに沈んでいった。
「おせんちゃん」と叫びながら・・・。
幸太と永遠の別れになってしまったのも、やっぱり柳橋・・・。
もう、泣くしかないっす! ボロボロに泣いちゃうすずりんです。
火事場で、たまたまそばで泣いていた赤ん坊を抱き上げた。
助けるんじゃなくて、
この子と一緒に死んであげようと抱きしめた。
幸太の作った避難場所で猛火にまかれたおせんは、
おじいちゃんや幸太が目の前で死に絶えたショックに記憶をなくす。
記憶をなくしたまま、自分の子どもとして育てていくおせん。
数年後、庄吉が上方から戻ってきた。
子連れのおせんの状況を、聞く耳持たずに誤解して、
「裏切られた」と、突き放してしまう。
これまでのいきさつを、必死に話そうとするおせんには耳を貸さずに
「裏切られた」と拒絶しつづけ、さらには
他の娘と夫婦になってしまった庄吉。
「何があっても信じる」そういったのは庄吉だったのに・・・。
その言葉で、おせんを縛り付けたのに・・・。
他の娘と夫婦になってから、庄吉は真実を知る。
おせんと幸太は本当に何もなかった。
おせんは最後まで幸太を拒絶し続けた。
子どもは火事のどさくさで拾った子だが、
子どものために本当のことを言えずにいるんだと・・・。
何もかもが解ったとき、
おせんは本当の愛というものがどういうものかに気付かされる。
罪な一言を残して上方にゆき、音信不通のまま待っていたあの人は
何よりも自分自身が大切なひとだった。
ひきかえ、自分のことよりも、おせんを一番に思ってくれた
無償の愛を貫き通してくれた幸太の想いがやっとわかったとき
一度も肌をあわせることもなかったけれど
あの世で妻に迎えてもらおうと、幸太の位牌に筆をいれる。
幸太の名前の横に 朱文字で ”せん” と・・・。
「幸さん、これでいいわよね。やっと夫婦になった気分よ・・・。」
「あの子は、幸さんと私の間に授かった子なんですよ。」
真実を知って詫びにきた庄吉に、おせんはキッパリと宣言する。
哀しすぎる愛の形・・・。
吉田栄作といえば、【もう誰も愛さない】でした。
山口智子、田中美奈子、伊武雅刀、佐川満夫、江波杏子、伊藤かずえ。
ドロドロの復讐劇で毎週がどんでん返し、
ジェットコースタードラマって、このドラマから始まった表現じゃなかったっけ?
1時間があっという間で、1時間ずっと息を止めてたんじゃないかと思うほど、
手に汗握ってみてました。
そのドラマのあと、そんなに間をあけずにアメリカに修行に行っちゃったんだよね。
吉田栄作さん。
帰国して何本か仕事したかもしれないけど、
私は【もう誰も愛さない】から久しぶりにテレビでみたドラマが、
この【柳橋慕情】だったのでビックリしたわあ!
だってあのサラサラヘアからいきなり時代劇で、
町人で、頭ツルリとちょんまげだもの・・・。
ことば数も少なくて、たまに喋ればべらんめえで、
表現が不器用で、本当に無骨な職人だけど
それだけに、命を懸けた告白は胸を突く迫力があったと思うのよ〜!
ドラマは、下町の日常も織り交ぜた話だから、
道場破りで稼ぐ浪人や、流行に乗れずにもがく火鉢職人や、
大店のお嬢様が、店の衰退からヨタカとなって
女の体を売り物にして身を滅ぼしていく様など・・・
いろいろ、いろいろ・・・。
NHKの時代劇だから、民放の時代劇ともちょっとちがう雰囲気。
淡々と、淡々と・・・。
私は、この柳橋慕情が とっても好きです。
きっと今日も、ボロボロ泣きながら見ます。
(記事を書いている途中で、雷雨が激しくなったので、いったんパソコン の電源を切りました。
近くに落雷があると、パソコンに支障が出るってきいたことがあったので・・・。
そんなわけで、3時間半もお待たせしてすみませんm(__)m )
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